ヴィンセントが教えてくれたこと。映画を見て思ったこと。

 今年の目標「月に2本映画を見る」を達成するために、時々アマゾンプライムビデオを巡回して面白そうな映画を探しています。

 今回見たのはヴィンセントが教えてくれたことです。

クソジジイと少年の交流

 癖のある老人と若者が交流する映画って大好きです。前に映画館で見た「あなたの旅立ち、綴ります」も好きでした。同じ系統の映画ですよね。

ヴィンセントが死なないか、ちょっと心配しながら見ました。

 小さなオリバーがヴィンセントに感化されてちょっとたくましくなっていくのは見ていてほほえましかったです。

彼を聖人と認めます

 ヴィンセントは人間嫌いでぶっきらぼうで、飲む打つ買うの三拍子そろったかなりダメな人です。

 しかし一方で、金銭的な余裕がないのに認知症の妻を高級な介護施設に入れてあげ、優しく声をかけたり、なじみの娼婦の妊婦検診のエコー代を出してあげたり、自分を顧みずに人に施すような一面もあります。

 オリバーは学校の発表会で、ヴィンセントの人生を紹介し、聖人として称えました。

 人生を生きていて、褒められることって案外ありません。この映画のように人生の最後に褒めたたえられたら、どんなに幸せなことでしょう。

 いろいろな辛いことや悲しいこととの折り合いが取れそうな気がします。

人間は誰でも聖人の面を持っているのかも

 ヴィンセントも悪い面だけを見れば、ただのクソジジイですが、違う角度から見れば聖人であるわけです。

 世の中の大体の人は、悪人の面、聖人の面を持っているのかもしれません。悪い面だけを見て悪い人と決めつけて離れてしまうと、聖人の面を見逃してしまうかもしれません。

好きな映画でした。

 見る前は、ヴィンセントが死ぬのではなかろうかと思っていましたが、そんなこともなく。また、「あなたの旅立ち、綴ります」では、おばあさんが死んで終わりましたが、この映画は、ヴィンセントが生きているので、これから先がどうなるのか、ちょっと気になるような未来に希望の持てる映画でした。