今年の目標、月に2回映画を見るを達成するために、時々アマゾンプライムを巡回しています。
今回見た映画は、ピザ!というインド映画です。歌って踊ってのインド映画を期待していましたが、歌わないし踊りもありませんでした。その点については正直期待していたので寂しかったです。でも、いい映画だったと思います。
貧しい兄弟が、味の想像もつかないピザを食べるために頑張る話
インドの貧しいスラムに住む兄弟は、日本で暮らす私から見たらかなり劣悪な環境に暮らしています。水道もない狭い家で、線路に落ちた石炭を拾ってお金に換えて生活を支えています。学校にも行っている様子もありません。
ですが、この兄弟もほかのスラムの人たちからも悲壮感は感じません。ただ強くたくましく生きているのを感じました。
そのスラムの近くにピザ屋ができました。兄弟は未知の食べ物の味を想像して、どうにかして食べようと頑張ります。
弱い人が周りの思惑に翻弄される
ただピザを食べるだけの事ですが、周囲の思惑が渦巻いていてスムーズには行きません。貧しい人を店に入れたくないピザ屋は、入店を拒んだり、挙句に兄をたたきます。その動画が世間に出回ると一転、兄弟を店に招待してピザを食べさせます。力の弱い兄弟は、背景で何が起こっているのか知ることなく翻弄されているように見えました。
正直に「いまいち」と言えるのがうらやましいと思う
最後にピザを食べた兄弟が、「おいしくないね」「残しちゃおうか」と言うシーンがあるのですが、そこが大好きです。
ものすごく苦労して、お金をためて待ちに待ったピザが、思ったようなものでなかったときに、私だったら正直にいまいちだったと思えないでしょう。
けっこう勇気がいるんじゃないかしら。
この兄弟のように正直にいまいちと思えたら、幸せに生きれる気がしました。