嫌な気分を捨てる技術を読んだ

 武田双雲という書道家の方の書いた本です。もともと普通に気持ち関係の本だと思って手に取りましたが、著者は書道家の人でした。書道家の人なのに、気分の本?と思って読みましたが、とても好きな本になりました。

成長しなくてもいい

 本書では、人と比べず穏やかにある道もあると書かれています。今よりも先に何かあると思うと今がステップになってしまう。それよりも今を深く楽しみたい、ということを書かれていました。

 なんとなく幸せに関する考え方と近いのかなと思いました。幸せは今この瞬間しか感じ取れないように、今を楽しんで生きることが楽しく穏やかに生きることに必要なのかもしれません。

具体的な技術で気になったもの

ニュースからの情報を減らす

 ニュースは視聴者の興味を引きそうな過激な内容のものが多いので、ニュースに触れるのは最低限にしましょうというものです。これは確かにありますね。コロナ関係のニュースを意識して集めていたころは、神経がピリピリしていたように感じます。まったく情報収集しないわけにはいきませんが、意識して減らしていくくらいのほうがよさそうです。

メディケーション(瞑想)の技術を身に着ける

 一度身に着けると一生モノの技術になるそうです。実は瞑想がいいというのは他の色々な本で読んで何回かチャレンジしたこともあるのですが、挫折しました。

 継続してするというのが難しいようです。これも一つの機会なのでまたチャレンジしてみようかと思います。

怒りの発生しない場所にいる

 できないときもある技術ですが、これはこれでアリだなと思いました。イライラしやすい場面やパターンってあります。そういう時はできるだけ、そこから離れておくのです。

 職場でひとの悪口になりそうなときは、そっと離れておこうと思います。

読んでいて穏やかな気持ちになった

 この本は、優しい穏やかな気持ちで読むことができました。

 見下されてもいないし、強要される感じもなくただ隣で語りかけてくれるように書かれているように感じました。具体的な技術も役に立つものでしたが、この本そのものが、「嫌な気分を捨てる」お手本になってくれるように感じました。