アランの幸福学というを見たことがあって気になっていました。
この前ちょうど図書館で思い出したので探してみることに。アランの幸福学の本は何冊かありましたが、難しい本は読める気がしません。
出来るだけ簡単そうなものを選んだら、この本になりました。ちょっと漫画の部分もあるので読みやすそうな感じになっています。
アラン先生と7人の不幸な生徒+校長先生の会話
7人の不幸な生徒たちというのはそれぞれ特徴的に書かれています。
人嫌男:人間関係がうまくいかない
戦争男:怒りに支配されている
金信女:お金に縛られている
毒親女:親子関係で苦しんでいる
夢無男:仕事にやりがいを感じない
自殺男:命の大切さがわからない
失恋女:恋愛で傷ついてばかりいる
それぞれかなり過激に書かれていますが、何となく自分に当てはまる部分もあるような気がします。
7人の生徒は人間の悩みの化身です。アラン先生と生徒のやり取りを読むことでアランの幸福論について具体的に学べる本でした。
私の心に残ったこと
嫌なことを思い出してはいけない
これ、私結構しちゃうんです。過去の嫌なことを思い出してイライラしたり、悲しくなったり。この本ではそういうことは幸せになりたいならしてはいけないと書かれています。
口角を上げて過ごせば、今ちょっと楽しいと思えたらそれで幸せを感じることができるのだそう。
なんというか心がけ次第だなと思いました。でも心がけこそ一番難しいんですよね。だって心って怠け者なんです。今まで通りに過ごすのが一番楽なんです。
未来の心配をしない
アラン先生的には幸せになりたければ嫌な過去は振り返ってはいけません。そして、未来のことは誰にもわからないから、誰にもわからないことで思い悩むのも意味のないことになるそうです。
不安の何割は実現しないというのも聞いたことがありますし、一理ある気がします。
好きな本でした。他のアランの幸福論の本も読んでみたい。
幸福論ってフワッとした内容かなと思っていましたがアラン先生が結構具体的な対応を生徒にアドバイスするんですよね。これがアランの幸福論なのかアランの幸福を噛み砕いた作者のアドバイスかはわかりません。
多分これ一冊でアランの幸福論がわかるという本ではなさそうですが、初めて読む本としては、読みやすくて良い本だったと思います。
他のアランの幸福論の本も読んでみたいなと思いました。