佐賀県の小城には清水という地域があり、鯉料理が名物です。鯉には大変滋養強壮があるらしく昔はごちそうだったそうです。
滝見屋に入る。
小城の清水周辺には鯉料理のお店がいくつもあります。どのお店もかなり趣があります。ここだけ完全に昭和の空気です。このままで寅さんのロケ地に使えそう。
昭和な入り口に、コロナの影響で時短営業している旨が張り紙されていました。こんなところにも影響が出ているんですね。
お店の中に入ると、すごくちゃきちゃきしてそうなおばあさんから部屋番号を伝えられ、2階に上がります。畳のお部屋で座布団と大きなテーブルがあります。テレビもなければBGMもないので妙に静かな空間です。ちなみにメニュー表も置いていません。
待っているとお店の人が、お茶を持ってきてくれます。この時に注文を聞かれます。鯉料理2人前。以上。
鯉料理2人前っていくらなんだろう。なぜ母はメニューもなしに一切の迷いなく注文しているんだろう……。
他の飲食店に慣れきってますから、ここに来るたびに異世界感を味わいます。きっと昭和の飲食店ってこんな感じだったんだろうなーと、まるでタイムスリップしたようです。この前マーケティングの本を読みましたけど、そういうを一切感じません。
大皿に大量の鯉のあらい、ご飯に鯉こく
少し待っていると、でっかいさらに鯉のあらい2人前とおひつと鍋が運ばれてきます。
酢味噌をつけていただきます。
あとは、ただただ一心不乱に食べるだけです。私は清水の鯉しか食べたことがないので、ほかと比べることができませんが臭みは一切感じません。あっさりしていて、子供のころは正直美味しいと思いませんでしたが大人になってからおいしさがわかるようになりました。
鯉こくという鯉のあらの味噌汁も何とも言えず美味しいです。
量が量だけに女2人でたべるともう二人ともお腹いっぱいです。
ちなみに2人前の鯉料理は4220円でした。
60代以上の方は好まれるかも
今回行ってみて思ったのは、こういうお店は60代以上の方を連れていくと喜ばれるんじゃないでしょうか。昭和な雰囲気ですし、お店もすごく静かで落ち着ける雰囲気でした。
ただし、今回行った滝見屋さんは階段がありましたし、畳スタイルだったので床に座れない方は少々難儀な面もあるようです。
清水にはほかにも鯉料理のお店がいくつもありますし、行きやすいお店もあるかもしれません。
小さいお子さんには退屈な場所かもしれませんね。
今回は行きませんでしたが、滝見屋から少し上ったところにある清水の滝も心が洗われること間違いなしです。着くまでのり坂がきついけれどお勧めです。