ぼくはお金を使わずに生きることにしたを読んだ

 お金を使わずに生活することにした、マークボイルという人の本です。

お金がなくても生きていける?

 これまで、少ないお金で生活をしている人の本はいろいろ読みましたが、お金なしで生きていくというのは、初めてのパターンです。

 少ないお金で生活するというのとお金を全く使わないというのは、次元が全く違うことだと思いました。

お金なしで暮らすことは可能らしい

 実際このマークボイルさんはイギリスで一年間お金を使わない生活をやり遂げています。それも、テレビ番組で見るような極端なチャレンジではなく、現実的にあり得る方法を選んでいるのが好感を持ちました。例えば友達からの食事のお誘いは断らないけど、友達が自分の健康を気遣って誘ってくれるようならその時は断るとかは、なるほどと思いました。

 お金なしで生きていくためには、自分という人的資本と社会資本(友人や与え会うコミュニティ)が大切みたいです。

 お金なしで暮らすというとホームレスみたいな感じかしらと思ったら全然違って自然団体の土地を借りて労働力を提供し、家はトレーラーハウスをもらい、食べ物は採取するみたいな生活です。

 また別の幸福の資本論という本では、人間には人的資本と社会資本、お金という資本の3つがあると書かれていました。このマークさんの場合にはお金という資本を使わない代わりに、人的資本、社会資本を高めていったのだと思います。

お金って結構便利な存在かもしれない

 マークさんの生活を読んでいてそう思えました。

 食べ物だったら保存するためには冷やしたり塩につけたりする必要があります。でもお金なら腐ることなく価値を保つことができます。

 お金での蓄えが無かったら、病気をして動けないときは食べ物にありつけないなんてことになりかねません。

世界のみかたが変わる本

 マークボイルさんみたいに、お金に対してしっかり考えたことはありませんでした。正直ここまで極端な生活をしたいとは思いませんが、この本を読んだことは貴重な経験だったなと思います。

 世の中にはいろんな生活をしている人がいるようなので、そういう人の本を読んでみたいなと思いました。